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海 風 通 信

 
04
 
昨日の朝、近所を歩いていたらば
海の方から防波堤の階段を駆け降り、猛ダッシュしてくるワンコあり。

そういう時、ほんの数秒で色々な事が頭をかけめぐる

「あ~来たな、もうダメだな・・・」
「赤い首輪だけど、オスなんだろうな・・・」
「戦うしかないんだろうなあ・・・」

案の定、その勢いのまま襲いかかってくるワンコを足で防御していると
犬の名を叫びながら飼い主の、まだ若いが真面目そうな男性が走ってきた。

どうするのかと思う間もなく、アスファルトと草むらの堺あたりで飼い犬に猛タックル、
自分が下になって、中型雑種を上向きに抱えて羽交い絞め・・・

ワタシとカールは彼らを見下ろす形となったが、何が驚いたって!
飼い主さん、顔は真っ赤で、今にも泣き出しそうな涙目なんである。
「脱走しちゃって・・・」寝ころんだまま言う彼に

思わず「大丈夫ですか・・・」と言ったが
カールが近くにいる限り、起き上がらない覚悟が見てとれたので、
そそくさと立ち去った。

きっと多少の怪我をしたであろう、Gパンだって破れたかも。

襲われる経験の多いワタクシ達だけれど、ここまでしてくれた飼い主がいただろうか?
いや!まったくない!



襲われる直前、色々と策を考えるというか、ただ茫然としているその数秒・・・
カールとワタシは同じ思考を持っているように思えてならない。
ただ“飼い主の考えをくみとり、動きについてきてるだけ”以上に通じ合っていると。

その時のカールの雰囲気、視線や動きを思うと、
「あ~来たぞ?、嫌だなあ、どうしようかなあ」
「あまり戦いたくないなあ、ママが何とかしてくれるかなあ」

そうして、いよいよ相手が身体に接触してきた時だけ、抗議の声をあげるだけで
やりかえしたり、それ以上戦うという事がないのも、ワタシと同じ考え。



その二日前には、近所のブルドックに追いかけられた。

ワタシはブルドックが好きだ。コケティッシュな風貌や動きが可愛いと思う。
戦う犬として創られたという犬だけど、案外おとなしいコが多い。
カールはあまり好きではないらしいが、無関心で通り過ぎる。
アポロ君は人や犬と接触ないように育てられているようにも思う。

だから、後ろの方が騒がしく、ふと二人で振り返ったら、
家の前で飼い主と遊んでいた二代目アポロ君が、
ものすごい勢いで階段を上り、直線を走ってきた時
「あの子はたしか兇暴ではなかったよなあ」

しかし、外見で判断するのは最低なのだが、オスのブルドックは結構大きくて、
それがすごい形相で全力疾走してくるのは正直言って、ビビる。

その時の二人の頭の中は
「あのスピードなら逃げ切れるか?」
よし!「逃げてみよう」「そうだね、走ろう」
と、同時に走り出した。

・・・鈍重そうな身体でも、やはり犬にかなうワケはない。
カールだけならもちろん逃げ切っただろうが。

結果的にはアポロ君は遊びたかったようだった。
身体にのしかかってきたのでカールは抗議の声をあげたけど。



090304_kizu.jpg 「おかげで、このザマですよ・・・」

これは1週間前にスピッツにやられた傷跡。
知り合いの友人が連れていて、挨拶させたそうだったので
「大丈夫なんだろうなあ」「じゃ軽く挨拶しておくか」
とカールも近づいた。

匂いを嗅ぎ合ったのちに、ガウッときた。
これは経験上ありがちなので、近づける時はすぐ引けるよう細心の注意をする。
しかし、相手もそうだとは限らない。
むしろ無防備だし、自分の犬の性癖を把握していない。
だからこそワタシは昔ほどカールを初めての犬には近づけない。
もちろんカールが逆の行動に出ることだってないとはいえないので。

スピッツ君がガウガウ言い続けていたので、挨拶もそこそこに逃げ去ってから
流血に気がついた。戻ってまで抗議をしても仕方ないこと・・・

すまぬ、また判断を誤ってしまったね。
ひたすら謝ると、「オイラも油断したなあ」と笑って許してくれる(たぶん)。



そして、再び昨日の氷雨ふる夕方、砂浜を爆走してくるチョコラブ
リードをひきずったまま・・・ああ、ウーちゃん・・・またかい
(その時、カールも同じ様な面持ちで呆然と眺めている)

犬にも人にも興味がないので絡んでくる事は全くない。
通り過ぎるウーちゃんに「おうちに帰りなさい」と声をかけても、
猫や食べられるモノを目指して、雑木林や藪も意に介さずやみくもに走っている。
最終的に家に戻るからと、飼い主も家に帰ってしまったようだ。

カールより10kgは大きいだろう、そして野趣あふれる顔立ち。
近くに居合わせた子供などは、恐怖にチビリそうな顔で逃げ回るのを、
飼い主さん「何もしないから~」と叫んでいるが、それは怖いと思うよ・・・

しかし彼女は二か月前、1週間ほど不明になった事がある。
誰かに保護されたか?と思っていた頃、
空き地でリードが絡まっているところを、公園に遊びに行った飼い主達が偶然に発見。
奇跡的な生還だ、ずっとそこに居た訳ではなさそうだが、どこでどうしていたのだろう。
拾い食い防止用の口輪が外れていたのも幸運、彼女の野生が生かされた。

「昨日お宅の犬、一人で走ってなかった?」
同じチョコラブとして、誤解を受ける事もあるのだ。

そういうわけで、ウーちゃんは別の意味でも色々と注意して頂きたい。
カールと二人、心からそう思っている。




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Comment

2009.03.04 Wed 18:50  |  

壮絶(絶句)・・・
家の場合は逆パターン(ガウる方)なので
おとなしいカールはほんとうにうらやましいと思っていたけど
カールとちひろさんには私たちにはない悩みがあるのだなぁと
あらためて、それぞれのわんこ事情をおもんばかりながらの散歩が
だいじだな~とお勉強しました・・
シンディがお邪魔した時、あんなにガウガウしたのに
カールは意外とそばにいてくれて
ごろんとリラックスしてくれてたけど
シンディのことをどうおもったのかしらん?聞いてみたいわ~
実はシンディがガウガウしてもほぼどのわんこも恐れ慄くかないの(謎)
負け犬の遠吠え?ガウガウ?なのかしら?最初っから?
逆に「あそぼ~~」って腰高ポーズとられて困っちゃうこともあるの・・
鼻にしわ寄せてすごく怖い顔してると思うんだけどなぁ??

2009.03.04 Wed 20:38  |  

一歩家の外に出るとそこは戦場(;;)
カールは優しいオーラで包まれているのかなぁ。
だから小さい子もつい「あいつになら勝てる」的なことを思ってしまうのか?w
ゴエモンと初対面のときはどうだったっけ?
たしかお互い上手くやってたような記憶。

  • #eP1cGWnA
  • 小鉄。
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2009.03.04 Wed 21:31  |  リードを放してる

お宅の周りはリードを放してる犬が多いの?それも凶暴な子に限って・・・・
ガウガウするかしないかはなんとなく判るからその時近づかないようにするだけで済むけど、ノーリードだったら木にでも登りたくなるよ。
ちぇると同じ事考えてるって事私もあります何度か・・・・
一度は向こうから和服を着たきれいな人が歩いて来て、ちぇると私とずっとその人に見とれてた。本当に同じような感じで・・・・その時は可笑しかった。きれいな人って犬にも判るんだって思った。

  • #gl4Iif2Q
  • ちぇるママ
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  • Edit

2009.03.05 Thu 13:38  |  

そこまで必死で止めてくれる人がいるってだけでなんか嬉しい。
てつは元々は“誰にでもスキスキ♪”やがて“誰にでも身構え”そして“誰にでも威嚇”になってしまったけど、最近はようやくちょっと分かってきたようで、相手によって“目を合わさずに逃げる”だったり“鼻を鳴らして挨拶したがる”だったりになりました。
でも中途半端な相手にはとりあえず威嚇(タメイキ)。

もしもフリーの犬が怖い顔して走りよって来たら~、多分威嚇して足蹴りしてしまうでしょう…私が(^m^)。

ウーちゃん、心配ですね。
うちの近所だったら、たぶん通報されてるだろうな…。

2009.03.05 Thu 20:12  |  

>momしゃん
飼い犬にタックルした男性は、まさに壮絶でした(笑)
女の子はめったに襲われる事はないらしく、のんびり散歩してる人が多いみたいね。
♂のGRの後に♀ラブを飼ったオジサンは「女の子は楽だな~」って言ってた。
ガウるコの飼い主さんが(気にしてる人)、ワンコの姿に気をつけてるのと同じなんだろうと思う。
それに、カールも合わない♂はいるようで、たま~に毛が立ったり、ガウって言う事もあるのよ。
襲われる側というだけではなく、やはりどちらの場合の事も考えております。

シンディと会った時、思い出すと笑える!確かにカールは特に気にしてなかった。
その空気を読めないところが、よけいに怒りを買う事も多いのよ・・・
男女という事もあるかもだけど。女の子同士も合わないと激しいよね。
シンディはさ、たぶん本当にやった事はないんじゃあない?
ワンコには、これは大丈夫って解るんだと思うよ。


>小鉄。ちん
確かに!ウチは門とか塀がないでしょ、
その上、散歩の犬が沢山往来する通りに面している・・・
以前は家から車までとかノーリードにしてたけど、油断しないようになった。
優しいというより、やって下さいオーラを出してる、と友人に言われる。
小さい子にやられても引くから、そのコは自分の方が強いと思う事は確かだね。
ゴエモンとはさ、お互いの存在を普通に受け止めてたよね、
積極的に遊ぼうとはしてなかった気はするけど。


>ちぇるママさん
多いと思います。
海は犬も人も開放的になるんだと思う。
離した事がない、という人も何となく走らせてみたい気になるらしいです。
常に離している人も多いんだけど、カールを襲うコがいつもノーリードだったり。
他のワンには平気なのかな~、カールだけなのかな~って思ったり。
カールを見ると繋ぐ人もいるんだよ~(笑)

お二人の様子が目に浮かびます!
マテと言わなくても、同時に止まって何かに見とれてる事ってありますね。
よけい愛しいと思える瞬間ですね。


>kaoruさん
そうなの~!今までそういう経験がなかったもので、感動した。
よく考えたらスミマセンという言葉はなかったのだけど、
その姿と顔が、自分の犬が他犬を襲ってしまった、という気持ちがあふれていました。
いつもは態度が悪い人が多くてプリプリしちゃうのに、すぐに許せてしまった。

カールもガウガウしてる相手によって違うなあ。
大回りして避ける、全く無視、近くでガウられても平気、とかね。
鼻を鳴らすのは可愛いよね。
こっちが鼻をならして情愛を示しても振られる事もあるけど。
もう何度キックでの防衛戦をしたか解らないけど、中々うまくいかないなあ。
相手の真剣度にもよるんだよね。今回はうまく軽く1発だけ入ったっけ。

ウーちゃんは、住宅街とかで疾走はしないし、遠くにも行かないんだけどね・・・
そのご近所のシェパードのチャッピー君が住宅街を走り回ってた時は本当に戦慄したよ~


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  • チョコラブ・カール
    2017年1月、15歳で犬生を閉じる

    相変わらずの波しぶき当たる海辺の家にて
    1年後には還暦だなぁ…の人生はつづく
    2018年初夏リニューアル

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